「ヤマト1974の第3話で、古代加藤の宇宙零戦帰還と森雪が報告しているが、加藤は明確にブラックタイガーに乗っていてコスモゼロではない」
「矛盾だね」
「そして、コスモゼロの零式宇宙艦上戦闘機52型という正式名称はおかしい」
「試作機なのにいきなり52型はおかしいわけだね」
「実はこの2つの謎をまとめて解決するアイデアを思い付いた」
「それはなんだい?」
「は?」
「同一の航空機でありながら、改良型は似ても似付かないことは多い。直線翼のF9Fと後退翼のF9Fとかね。更に対ガミラス戦の戦訓を取り入れて、機体の基本骨格以外は全て取り替えたような大改修を行えば見かけ上全く別の機体も産まれよう。更に言えば、実際には不連続だが、書類上は連続しているケースもある。終戦後の鉄道の車体更新車とは、進駐軍から新造が禁止されているため書類上は車体を更新しただけだが、実質は新造車だ」
「それで?」
「つまり、ブラックタイガーが零式宇宙艦上戦闘機だとすると、森雪が加藤機を【宇宙零戦】と呼んでも矛盾しなくなる。また、最初の機体が52型でも問題無くなる。それ以前の番号を持つ機体は存在するからだ」
「そのアイデアのメリットは?」
「加藤が整備していた黒いコスモゼロは32型かもしれない」
「えー」
「ブラックタイガーは21型と言えれば良いが、それでは復活篇のコスモゼロ21と当たってしまうので、ブラックタイガーは11型ってことにしようか。あるいは、12試艦戦、いや、それでは十二であって零とは言いがたいから、やはり11型だ」
「零式宇宙艦上戦闘機11型ブラックタイガー。ちょっとかっこいいぞ」
「これでコスモゼロと遜色ない戦果を出している高性能機という説明も付く」
「デメリットは?」
「昭和ヤマトの世界から一歩出ると解釈が整合しない」
「ブラックタイガーを九九式と言ってしまう設定とは整合しないわけだね」
「でも、そんなの関係ない」
「ヤマト1974のフィルムに矛盾しない考察が最も良い考察だからだね」
加藤機のナンバー推定 §
「とすれば、古代機のナンバーは5201だったから、加藤機のナンバーは11XXになるだろう」
「1101じゃないの?」
「おそらく試作機の1機目だから01になっていたと思うのだが、既に量産されている11型の加藤の機体が1機目とは決まっていないから01ではないだろう」
オマケ §
「しかし、この話題は少しだけ続く。いろいろ展開があるぞ」
「まだ途上ってことだね」